青泉窯 三越福岡店 ジャイアンツ優勝セールにて
三越福岡店に行くと、ジャイアンツ優勝セールをしてました。Pのパジャマ、カッター、ネクタイ、下着を買ったあと、柳宗理のキッチンウェアがおいてあれば、購入しようと思って日用品売り場に行くと、見たことのない食器がおいてありました。
香蘭社、大倉製陶あたりは常時おいているんだけど、お値段がお高いので購入に至らない。パターンが見えててあきちゃったもの。もらうなら、もちろんOKですけど。
まず、目に入ったのは、緑の鮮やかさでした。「九谷焼は緑がいいんだよ。」P、焼き物評論家であったか。しらなんだ。緑に添うような灰色がかった薄い紫も上品。
線が、細く、緻密で、几帳面で、のびやかで、目がいい人でないと描けない気がしました。
略歴を見ると、慶応大学工学部機械工学科修士課程終了。「なんで?陶器を作ってるの?」と思いながら、昔、機械工学科の学生に設計中の歯車の図面を見せてもらったとき、まだCADなどない時代でしたから、「手書きで描くんだよ。」ときいて、自分にできないことリストの中に「設計、トレース」が入ったのを思い出しました。几帳面であること、ぶれないこと、これは必要条件ですね。線の秘密は解き明かされました。かなりな本数線を引き続けたことのある手を持つ人が描いているからですね。
絵に、手抜きがないんです。細かい模様を、何ゆえここまで書き込むのか。皿の後ろまで、模様が描かれています。
店員さんから
奥様は窯元の三人兄弟の末っ娘で、実のお兄さん、お姉さんのご主人を相次いでなくされて、博嗣氏は奥様思いでいらっしゃるので奥様が悲しがられるので、仕事をやめて、ご養子に入られたのです。
今まで、欲しくてたまらない食器を見たことはありませんでした。何か手元においておきたい。いつも眺めていたい。直径8cmの皿5枚か、直径15cmの使いやすいサイズ2枚か、片口の器か。店員さんが言うには、15cmサイズの皿は九谷焼にはよくあるサイズであり、2枚というのは使い勝手がよくない。ということで、片口を買いました。1.5万円でした。大事に丁寧に使いたい。
購入した後、博嗣氏に、箱にサインしてもらい、作品について解説してもらいました。
欲しかった金魚の皿の、線の技法は、先代から受け継いだもので、金魚よりまわりの模様を描くのが大変で、2週間くらいかかるそうです。金魚の周りにあるあぶくもかわいい。お値段は8万円。買えません。
緑の色は、焼く前の色は、茶色なんだけど、窯変して鮮やかな緑になるように釉薬に工夫を重ねているそうです。
素敵なおじ様でお会いしたとたんファンになりました。北陸に行くことがあれば、是非窯元に行きたい。
Pは、「買えるなら、全部買って、うちの食器棚を総入れ替えしたい。」そうです。
ジャイアンツの優勝セールで、こんなすばらしい作家と食器に会えるとは。セレンビティです。セレンビティとは-偶然の中から必然を見つける力。
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