中村哲講演会

 アフガニスタンで医療活動から水利事業を行っている方です。詳しくは、「ペシャワールの会」で検索してください。
 写真のとおりのおじ様でした。美しく完成した人の形を見た気がしました。
 以下記憶に残ったこと
 
 アフガニスタンは7000m級の山に囲まれた場所に、NHKドラマ「風林火山」のように地域ごとに部族がある。住民を束ねるのがイスラム教である。中央集権は日本のようには存在しない。
 近年、地球温暖化によって、降雪量が減り、雪解けの頃には洪水、それが終わると水不足で、元来自給自足できていた人たちが農作物ができず、食べることができなくなり、それによって病気が増えていくので、水利事業をはじめた。
  •  病院の待合室でお母さんに抱かれた子供が冷たくなっていく。病院にたどりつくまえにに死んでいく。命がいとおしい。
  •  作物が取れた緑の大地に、一年後旱魃の年には草ひとつ生えない。
  •  井戸を深く掘っても、涸れてしまう。
  •  現地の人がメンテできるようコンクリートは使わず、針金の網と石で蛇籠を作り堰をつくり、堰を守るよう柳の木を植えた。
  •  パワーシャベルの乗っているご本人の写真がでてきたときは「こっちのほうが(医者より)楽しいですな。最近はこっちの仕事のほうが多い。」
  •  両親を説得するために医学部に入ったが、本当は農学部で昆虫の研究をしたかった。折あらば、農学部に転学しようとしていた。しばらく大学を離れていたのだが、離れている間、大学の先生が授業料を払い込んでくれていて、抜けられなくなった。
 「銃でなく人に守られている。」何年も医療活動をしてきたのでと思いますが、外部から見知らぬ人が来ても、現地の人が守ってくれる。
 話しなれている方で、スライドを見せながら、ユーモアを交えて話してくれるので聞いていて飽きません。家内のことさえわからないのに、よその国の人の考えていることはわからない。と笑わせてくれる。
 写真を見るといつも二三十人の人に囲まれている。彼のいるところに人が集まってしまうのでしょう。荒地が水利事業後、水路を流れる水と柳の木に変わったのスライドは感動的でした。
 朝日新聞の日曜版で、火野葦平の長編小説「花と」を紹介していました。小説は読んでないのですが、熱い任侠伝のようです。この任侠伝のモデルのご子孫らしい。子供のときに、どのような人たちから影響を受けたのでしょうか。この小説の舞台は小倉だそうです。
 もう一人、スーダンで医療活動を行われている川原さんのお話もありました。この方は出身が小倉です。「中村さんにお会いできてどきどきしています。」といわれてました。どきどきする人に会えるってしあわせですよね。
 中村氏を応援するために結成されたペシャワールの会は、誰がどういういきさつで活動をはじめて、進めているのでしょう。現地で活動する中村氏を物的、人的に支え、現在12000人の会員がいるようです。中村氏の周りには、熱い人の輪が感じられました。
ペシャワールの会のサイトにあった
 イーハトーブ賞(宮沢賢治学会主催)受賞に寄せて わが内なるゴーシュ 
の文章はすばらしいです。

| | コメント (0)

若冲展

 九州国立博物館は太宰府天満宮から歩3分くらいの場所にあるの。太宰府天満宮までは電車がきているので交通の便がいいのよ。天神様におまいりついでに行ってみよかというひとがおおいんでしょうな。

 駅について、おみやげやさんの通りをはさんで左側は韓国人の小学生か中学生の団体が、歩いてる。服が強烈な原色の上下なので、一目で異国の人と分かる。右側を歩くのは、平日ゆえ年配の方々。

 一日に行ったので、本殿では、神官、巫女が15人ほどでて神事を行っていた。扇を使う巫女さんを初めてみたの。日本の伝統を知るにはよい機会ですな。もちろん外国の方々はばっちり写真とってましたよ。

 平日に行ったので、ゆっくり見ることができると思ったら、大きな間違いでした。11時くらいに行ったら多かったです。

 プライスが初めて買った若冲の葡萄図は、当時50ドルだったとか。スポーツカーをやめて、これを買ったそうですが、わたしならやはり車にするよ。ただ、車はいつでも買えるけど、絵は出会えた偶然、一点物なので誰かが買うと、自分の手にはいらないということはある。やはり目利きなのね。

 評論は専門家に任せるとして、よく見てるし、実物以上に実物のように描いている。色もきれい。構図が楽しんですよ。鶴の首の向きとかね。実物はいい。ポスターやらポストカード、本にしてしまうと縮小版になるし、印刷によって微妙な色が再現されないとか、筆遣いの立体感が出ないなどの理由で本物の質感量感に比べて薄っぺらくなってしまうの。

 若冲は1/3くらいで、江戸時代の歴史的に有名とは言いがたい方々の作品も多い。それも楽しいつくりで、劇画?ってかんじの人間っぽい虎の絵なんかあるし、襖絵が6双分まるまる牛一頭、象一頭で、ちょこんと鳥がいたりする。どれもセリフが書いてありそうです。

  農ベルがいうには、「アメリカ人の集めた日本画って感じがしたよ。ディズニーのキャラクターっぽいんだよ。」 なるほど、狩野派、尾形光琳といった正統派花鳥風月からはちょいとはみだしていたな。

 日本画は前から好きなんだけど、not正統派の作品も楽しいです。

 年配のご夫婦の会話。
夫「ひゃー。86歳まで生きてたんだ。」
妻「ひとりだから気楽なのよ。」
若冲は独身でした。ちょっと波風立ちそうな会話でした。

| | コメント (0)